今回は私が体験した給与未払い的なお話です。
皆さんは給与が支払われないといった経験はありますか?
生活に余裕がある方であれば、一回くらい給与が支払われなくてもそこまで大ごとではない人もいるかもしれませんが、毎月カツカツの生活をしている人からすると死活問題です。
そんな経験・思い出を振り返っていこうと思います。
バーテンダー時代
2社目の不動産会社を退職後、20代半ばくらいの時に大阪のミナミ(難波あたり)でバーテンダーをしていました。
もともとそういう仕事をしてみたいと思っていたことがあったので、無職になったということで挑戦してみました。
お酒を作ったり、接客の仕事をしたくて入ったものの、雑居ビルの中に入っている店舗だったため、最初はキャッチをしている時間の方が長かったような気がします。
ちなみに最初の数カ月間はアルバイトでの勤務でしたが、労働条件はこんな感じです。。
労働時間 18:00~翌日6:00
休憩 なし
残業 あり(お客さんが全員帰るまで)
給与 (労働時間に関係なく)日給8,000円
休日 週1日
年次有給休暇 なし
たまにオーナーの機嫌が良い時には歩合のようなお金が少し支払われていた気がします。
途中から社員(?)という立場になったので、少し条件が変わり
労働時間 18:00~翌日6:00
休憩 なし
残業 あり(お客さんが全員帰るまで)
給与 (労働時間に関係なく)月給20~40万円
休日 週1日
年次有給休暇 なし
月給は売上によると言われていましたが、完全にオーナーの気分で支払われていました。
残業はお客さんが全員帰るまでで、別のスタッフのお客さんが残っていたら朝の8時でもキャッチをしていたことはよくありました笑
最長の勤務時間は18:00~翌日14:00までといったことが一度だけありました。
そして、18:00からは次の日の通常営業ということで、もう感覚がおかしくなっていたのだと思います。
その月に何時間働いたということも意識したこともなかったですが、大体お店を閉めるのが平均で朝の8:00頃だったので毎日14時間くらい働いていたのかなと思います。
休みは基本週1回だったので、26日出勤したとすると、、、
14時間 × 26日 = 364時間/月
となります。
当時は体力があったみたいです笑
ですが、アルバイトの時の給料はこんな感じです。
8,000円 × 26日 = 208,000円
そのお店には社会保険や雇用保険という概念はありませんでしたが、給与明細書に謎の「税金」という項目があり、給与の1割くらいが引かれていた記憶があります。
時給に換算すると571円。大阪の最低賃金の推移をみると平成3年の最低賃金が575円です。
そのころにもっと知識があれば、最低賃金に満たない分や割増賃金が請求できる事案なのかもしれませんね。そもそも何の契約だったのかもわからない感じでしたが、労働者性は十分認めれらるはず。。
現金5万円
さて、冒頭でお話をした賃金未払いのお話です。
そのお店は現金手渡しで給与が支給されていました。
社員になって給料が多い時は割と大きなお金を受け取ることになります。
ある給与支給日、なぜか早めに営業を終了して従業員とオーナーで飲むことになり、ある程度お酒も入ってきたところで、オーナーから給与が渡されました。
もらった瞬間、なんかやたら封筒の中身が薄いと感じ中身を確認すると中は5万円だけはいっていました。何時間働いているのかわからないくらいなのにです。
そのあとのやり取りは頭に血がいたため覚えていませんが、飲んでいたビールグラスを叩き割ってお店を後にしました。
今までの人生でこれほど怒ったことはないと思います。
酔いとアドレナリンのせいで、グラスの破片で自分の足が切れていることにも気付かず、翌朝起きて足から流血してることに気付きました笑
当然、翌日から仕事にいくこともできなくなり、その後心斎橋・難波あたりには5年ほど近づくこともありませんでした。
仕事を失ったので、その次の日から僕の工場勤務が始まります。当然雇用保険なんて掛けられていませんので、失業保険もないため、とにかくその日から働ける仕事を探したところ、日々紹介のアルバイトが見つかりました。
大阪から三重県の亀山市まで往復4時間ほど、毎日バスで…この話はまた今度していこうと思います。
バーでの経験
そもそも当時は割と体力があったため、続けられていましたが、長くは続けることはできていなかったと思うので、辞めるきっかけができたことはよかったのかなとも思います。
払われるべきお金はたくさんあったんだと思いますが、あまりそのお金に対して怒りを感じることはありません。それよりもその扱いを受けたことに対して怒りを感じます。もちろん、賃金が支払われないなって絶対あってはならないという前提ですが、、
よく顧問先の社長と従業員の定着に関して話すことがありますが、会社の中で働く動機が「お金・給料」になってしまうと定着しないという話をします。
お金を稼げる場所・方法はその会社で働くほかにもいくらでもあるし、給与を上げても同時に期待値もどんどん上がり、満足させることが難しいからです。
最後は少し話が逸れ、無理やりまとめようとしていますが(笑)、せっかく働くのであれば幸せに働きたい・働いてほしいと思います。
現実的には難しいことだと感じられる人が多いかもしれませんが、従業員の何を満たすとそれに近づけるのかということはよくお話をさせていただいたりしています。
そんなことも今後このブログを通じて少しずつお話していければいいなと思います!
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