私の経歴①~新卒入社から退職まで

社労士になるまで

お読みいただきありがとうございます!
社労士の平井です。

今回から数回に分けて私が社労士になるきっかけとなった出来事を紹介していこうと思います。
私はもともと法律関係の勉強をしていたわけでもなく、28歳まで社労士という資格の存在すら知りませんでした。

新卒で入った会社を退職後、様々な仕事を転々とし、その中で今でいうハラスメントや賃金の未払いなどを経験する中で、これからの人生で何か戦える武器みたいなものを身につけておかないと…と考えた結果、労働関係の法律にたどり着きました。
そこからの行動は割と早く、社労士という資格を知り、一番安い(!)通信教育の講座の受講を始めたわけです笑

社労士の勉強で意識したことはただ一つ。なるべくお金をかけないということ。
そもそも仕事にするとは思っていなかったので、回収できないお金はかけたくないということと、高いお金を払っても法律って変わらないじゃん!という考えでした。

私は社労士資格の合格までに3回受験してますが、初年度に購入したテキストで合格まで勉強を続けました。法律の改正があった部分はテキストの内容を自分で書き換えたらいいわという感じでやっていましたね。

今も年に数回、実務でそのテキストを見たりしています。

さて、そんな感じで社労士になり、今は独立してやっているわけですが、今日は新卒で入社した会社で出会ったとんでもない先輩のお話です。

配属ガチャ

最近、配属ガチャというワードをよく耳にしますが、個人的な感覚としてはとりあえず文句言わずにやってみろって思います。
私はアミューズメント関連のイベントの企画とかがしたくて新卒の会社に入社しましたが、配属はモータースポーツ課という車やバイクのイベントを企画したり、コースの運営や安全管理、たまにレスキューをするような部署でした。

モータースポーツのことはF1という存在しか知らず、車がどうやって動いているのかも知らず、血を見るのも無理な自分としては少し慣れるまではなかなか地獄でした。
初めての仕事はコースの外の草刈りだったこともしっかり覚えています。

それでも毎日色んなレースを見ていると色々と覚えていくもので、興味も湧いてくるものです。インディーカーレースやMotoGPといった世界的にも人気のあるレースイベントでは運営のど真ん中で仕事をするという経験もさせていただきました。(モータースポーツ好きの人に話すととてもうらやましがられます)

外国人と仕事をすることも年に数回あり、英語をほぼ話せないなりに気合とノリでなんとかするという経験もよい思い出です。(実際は優しい先輩たちが何とかしてくれていたのだと思います)

とんでもない先輩

当時、イベント関連の部門ということで土日は必ず出勤で、休日は平日に交代制でした。
春から秋は毎週レースイベントがあり、残業も多い時は60時間を超えるくらいだったかと思います。
逆にオフシーズンはあまり仕事がなく、たしか2月に20連休がありました笑
私の教育係の先輩はとても仕事ができる人で、毎年部署で一番良い評価をもらっていたらしいです。(本人が言っていました)

「俺の言うとおりにしておいたら間違いないから」というのが口癖だったように思います。
イベントの設営で重い物を運んだり、身体を動かす仕事でもあったので、休日はしっかり寝てなるべくゆっくり起きるというのが習慣となっていました。

ある日、起きると携帯に会社から着信が50件入っていました。1分間に数件のペースです。
強烈に寒気がした記憶が今でもはっきり残っています。
折り返しの電話を会社にかけその先輩に変わった途端、ものすごい声量で怒鳴られました。

内容は、「あの書類はどこにあるんだ」というようなことです。
結論、本人がただ見逃していただけで指定の場所に置かれていたようでした。

一番驚いたのは、書類が見つかった途端に、謝罪の一言もなく電話を切られたことでした。
自分自身は状況を飲み込めず、気持ちががっくりと落ちました。

それ以来、このような鬼電は何度かあり、休日は怖くて眠れなくなり、携帯を寝床から離れたところにおいて寝ていました。そして朝方まで寝付けず、朝方に眠り起きると着信がということが結構な回数あったと記憶しています。
数か月後、ストレスなのか寝不足なのか過労なのかわかりませんが、なかなか立ち上がることができなくなり、会社に休むことにしました。
翌日も休み、上司が家に来てしばらく会社を休むことになりましたが、何があったのかは話すことができませんでした。今考えるとなぜそこで出来事を話さなかったのかわかりません。先輩が怖かったのかもしれないですね。

1ヶ月半ほど会社を休みましたが、先輩からメールが届いたことも覚えています。
大丈夫か?何があったんだ?という内容でした。
社会経験のなかった自分は、世の中にはこんなにヤバい人がいるんだなと初めて実感しました。

今この文章を書きながら当時を思い出し、少し体が重くなってきている感じがしています笑
私には心の底から憎く、今でも死ぬほど嫌いな人が数人います。その一人がこの先輩です。

初めての退職

この会社はHONDAのグループ会社で今まで自分が色んな仕事をしてきた中でも働く環境としてはとても恵まれていたと感じます。その分、辞めてしまった後悔はとても大きくほんの数年前までずっと後悔していました。

1ヶ月半くらい休んでいる中で有給休暇を全て消化してしまいそうになったときに、総務から「もうすぐ有給なくなるから、給料なくなるよ」と連絡がありました。
生活ができなくなるのが怖かったため、無理やり出社しその結果すぐに心が折れてしまい退職をすることを決めました。

社労士になった今、なぜ休職制度や傷病手当金などの制度を案内してくれなかったのだろうかと思うところもありますし、なんで電話の件を、会社に伝えなかったのだろうとたまに思い返すこともあります。 いろいろ無知だった自分が悪いのは間違いないですが、こんな目に合う人が減ったらなという気持ちが今の仕事をするきっかけの一つになったのだろうと思います。

長くなりましたが最後に…

最後にこれは私の持論ですが、感情のムラは周りの人にとてつもないストレスを与えることになります。不機嫌なことが多いんだったらずっと不機嫌でいてくださいと。その方が人が寄り付かなくなり周りの人に与える影響も少ないです。

もし社員を持つ経営者や部下を持つ人がこのブログを読んでくれていましたら、自分自身は何をせずとも態度・感情のムラで人を追い込んでいるかもしれないということをほんの少し考えてみてはいかがでしょうか?

せっかく仕事をするのだったらやっぱり気持ちよく働きたいものです。
経営者も労働者も気持ちよく働ける状態を作ることが社労士のお仕事なので、これからもお客様のために頑張ります!

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